お茶や珈琲を丁寧に入れたり、季節を感じるおやつを作ったりする時間って満たされますよね。
1日の中でほっとできる、気分が切り替えられる、お茶の時間やおやつの時間を大切にしている方も多いのではないでしょうか。
甘いものは好きだけど、体に負担の少ないものがいい
毎日の料理みたいに気軽に作りたい
アレンジがたくさんあったら楽しいな
そんなわがままを一気に叶えてくれる、夏のスイーツをご紹介します。
今日はお鍋ひとつで作れる、桃のコンポートです。
桃のコンポートの魅力
桃のコンポートの魅力はなんと言ってもその手軽さです。
コンポートって手間がかかる響きですが、笑
一度作ってみるとその手軽さは、なんと味噌汁レベル。
私もパティシエとして働く前は
「コンポートって、なんだか難しそう」
と思っていたのですが、そうでもないんです。
実はパティシエ時代も数回しか作ったことないんです…桃のコンポート。笑
だから慣れたわけではなく、本当に簡単なんです。
「味噌汁くらい簡単なお菓子ってある??」
と思う方も、一度騙されたと思って作ってみてもらえれば、「たしかに、味噌汁レベルだな」と納得していただけると思います。
アレンジの無限さ!
そして、アレンジが無限なのも、うれしいポイントです。
桃はあっさりしつつも、香りが豊かで合う食材が多いです。
私も、色々作ってみたいけど作りきれないくらい。
例えばこんなアレンジがあります。
ハーブやチーズと合わせて
桃のコンポートは、そのままでも桃の香りがみずみずしくておすすめですが、ハーブやチーズ、水切りヨーグルトと一緒に食べるとまた一味違った世界が楽しめます。
ミント・バジル・フェンネルに胡椒…色々合わせてみてください。
トーストやヨーグルトに
トーストやヨーグルト、パンケーキ、いつもの朝食やおやつに添えるだけで豪華に…!
ゼリー
寒天パウダーを入れて、一煮立ち。
冷やせばゼリーの完成です。
冷蔵庫にあると夏の幸せが増えます。
フラペチーノ
ミキサーがあれば、フラペチーノができます。
凍らせた桃のコンポートと豆乳で作ったフラペチーノ、この夏いちばんのお気に入りです。
桃のソーダ
コンポートを作って嬉しいのは、果肉よりもシロップだったりします。(個人的に…)
炭酸で割って、ドリンクにするのがおすすめ。
レモンやハーブを入れると一気におしゃれになりますよ。
今回は、基本のコンポートの作り方をお伝えします。
アレンジレシピは、またオーガリーのコラムやInstagramでご紹介していくのでお楽しみに!
ぜひ桃のコンポートを作って、続報をお待ちくださいね。
桃のコンポートのつくり方
【材料】
桃
レモン果汁
白ワイン
甜菜糖(他の砂糖でもOK)
【つくり方】
1、
桃の重さを測ります
桃の重さに合わせてシロップの材料の量が決まります。
2、
シロップを作ります
桃以外の材料を鍋に入れて、沸騰させます。
材料の量は桃の重さを基準にこんな感じ↓
・水(桃と同量)
・白ワイン(桃の25%)
・甜菜糖(桃の15%〜20%)
・レモン果汁(桃の5%)
目安なのでお好みで調整してください。
慣れたら水以外は目分量でも大丈夫。笑
琺瑯のタッパーを使って作りました。
3、
シロップを待つ間に桃を切ります
(アボカドみたいに切ると切りやすいです)
※たまに桃の種が柔らかくなっているので注意。優しく包丁を入れます。
4、
弱火で煮ます
シロップが沸騰したら、弱火にして桃を入れます。この時、皮を下に。弱火で10分煮ます。
5、
粗熱をとったら、皮を剥がします
桃がよく熟れてるとつるんと剥けます。
【ポイント】
※よく熟れた桃を使うこと
※桃は常温で数日、追熟させます。(いい香りがキッチンに広がる…✨)
※砂糖やレモンの量はお好みで
※賞味期限は1週間くらいで食べ切るのが安心です。
※食べきれない時は冷凍できます。
美味しくするコツ
桃によって風味が違ったり、甘味も違ったりします。
その桃がどんな桃で、どんな良さがあるのか見つけられると美味しくなります。
これから桃の季節が終わりに近づくにつれて
「もっと甘いと思ったのになー」
とがっかりすることもあるかなと思うんですが…
「どんな桃かな?」
と桃の様子を見てあげるのが美味しくするコツです。
人も「もっと仕事できると思ったのにな〜」って見られるよりも、「この人は何が得意かな?」って眼差しを向けられた方が心地いいし、伸びますよね。
食材の状態をありのままに見る眼差しがお菓子も人生も美味しくするのだと思います。
美味しい桃は大北農園から
今回の桃は、山梨から。
大北農園さんから仕入れました。
大北農園さんは桃を作り続けて70年の農家さん。
自然を相手に人の手で何か咥えるということは本来の姿から離れていくことだと考えて、草生栽培を行っているそうです。
草生栽培では、果樹園の木陰に生える草、林の中に生える雑草を除草しません。
生えたままの雑草には、土壌流出を防いだり有機物を補給したりする役割があるので、その根を利用して土壌をよくしていくんだそうです。
こういう考え方、素敵だなと思って購入しました。
ネットでも購入できるみたいなので、気になる方はホームページを見てみてください。
家の中でもっとも自然に近い場所
キッチンは食材がたくさんあって、家の中でいちばん自然に近い場所なのかもしれません。
季節の食材に触れる魅力は、自分自身を自然の一部だと感じられるところです。
毎日バタバタしていても、日常の中でこういう時間が持てると等身大の自分に戻ってこられるので大切にしています。
バタバタして余裕がなくなってしまった時も
誰かのことを許すのにエネルギーが必要な時も
悪気のないであろう、些細な相手の言動に傷ついて落ち込んでしまう時も
ちょっとしたストレスが溜まっている時に必要なのって
「私は私のままで大丈夫」
そういう安心感なんだと思います。
家の中で自然にいちばん近い場所で、元気になれたらいいですよね。
アレンジも無限で、日々の暮らしをやさしく、豊かに彩ってくれる桃のコンポート
ぜひ、作ってみてくださいね。
よかったら感想教えてください。
質問も、お気軽にください。
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