はじめまして。
ヒーラー/ヴィーガンパティシエのShiori(しおり)です。
数年前までは自然を感じられる場所を転々と、暮らしながら旅をするノマド生活を続けていました。今は東京で定住生活をしています。
オーガニックとの本格的な出会いはノマド生活中のアメリカでした。アメリカのオーガニックファームで過ごした日々やシュタイナー教育に触れて感じたオーガニックの心地よさが私の中にずっと根付いていて、それが今の仕事につながっているなぁと思います。
今回の記事は自己紹介ということで、「私の今まで」と「私にとってのオーガニックって何?」を書いてみようと思います。
忙しい生活の癒しだったオーガニックグラノーラ
私はどこにでもいる、普通の大学生でした。中学・高校・大学と進んで、そのあとは大学院に入学しました。当時は、勉強にバイトになかなかハードな毎日を送っていました。まさに寝る間もないといった感じです。
忙しい日々の中で私の癒しになってくれたのが、勉強の合間につまむオーガニックなおやつでした。学校の近所に自然食品店があり、健康志向だった私はそこでおやつを買っていたのです。お気に入りはチョコ味のグラノーラでした。ココナッツと塩が効いていて病みつきでした。
社会のレールから外れてアメリカへ
大学院は哲学科でした。女の子で哲学科の大学院に行くのはちょっとマニアックかもしれませんが、笑 ここまではよくあるレールの上を歩いていたと思います。
レールの先に見えたのは就職でした。でも就職活動しようにも「やりたいことがない。自分のことがわからない。」と不安で心もとない日々を過ごしていました。
ちなみに「好きなことしたらいいよ」って言われるのが一番嫌いでした。「好き」って感覚がわからないくらい自分のことがわからなくなっていたからです。そういう状態でいくら考えても思考の沼から抜けられなくなるだけで、困っていました。
悩みすぎてしまって、笑 「とにかくやりたいことを全部やってみよう」とアメリカに渡ったのが私の人生のターニングポイントとなりました。これが本当にやりたいことをする人生の始まりでした。
オーガニックを教えてくれたアメリカでの生活
アメリカでの生活はシアトルのコミュニティカレッジ(短大のようなもの)でのスクールライフから始まりました。
しばらく学校に通ったあとは、オーガニックのメッカ、ウィスコンシン州に向かいました。ケータイの電波もないくらいの田舎で、全米に広がったオーガニック生協の発祥の地です。
そこでオーガニックファームでのファームステイ、シュタイナー学校の校長先生のお宅や、自給自足する一家にホームステイなど、自然に寄り添う生活をしました。
その生活が教えてくれたのは、オーガニックは認証でも製法でもなく、自然そのものだということでした。
だからオーガニック製品は、自然の持つ生命力や心地よさがそのまま入った自然のミニチュアです。日常生活で使うことで、私は自然に触れ、土のうえを裸足で歩くような心地よさや生き返るような癒しを感じることができるのです。
ノマド生活 オーガニックな心地よさを求めて
私が忙しい大学院時代にオーガニックなおやつを求めたのは、この心地よさや癒しが欲しかったのだと思います。
「レールの先に見える就職に自分の答えはない。でもやりたいこともわからない。」そんな不安な毎日の中で、自分の人生に安心したかったのだと今になって振り返っています。
アメリカですっかりオーガニックの心地よさと癒しのエネルギーに魅了された私は、自然やオーガニック製品に触れられるような場所や仕事を転々とするようになりました。
アメリカから帰国後は、オホーツク海沿岸、北アルプス、佐渡島、湘南、沖縄など、暮らしながら旅をするノマド生活を送りました。ノマド生活がしたかったというより、ありのままの自分で安らげる居場所や本当の自分を探していました。
ヒーリングとの出会いと人生の転機
ノマド時代はどこかに自分の居場所や本当にやりたいことがある気がしていました。でも、どこへ行っても、何をしても「なんか違うんだよなぁ」という感じでした。
自然やオーガニックなものに触れると心地よさや癒しを感じるものの、心の中にそれだけでは癒せないような孤独感のようなものがありました。そんな時に出会ったのがヒーリングでした。
受けてみるとそれまで自然やオーガニックに感じていた生命力や癒しが心の中に広がって、「今まであらねばならない理想の自分を生きていたんだな」と気づかされました。だから自分のことがわからなかったのです。
それは、それまで潰されていた本来の自分が息を吹き返すような気分でした。「どこへでも行けるし、好きな自分になれるんだ」と自由を感じました。結局、居場所も本当の自分も外の世界にはなく、私の心の内にあるのだということを身をもって体験したのでした。
好きを仕事に
ヒーリングで心を直接癒すことは自然やオーガニックな癒しと同じように魅力的でした。また、それまでしてきた旅のように新鮮で感動的でもありました。行き先が外から心の内へと変わっただけのことです。
自分の内へ旅をして心を癒すたび、まだ出会ったことのないあたらしくて本当の自分に出会えました。それまで感じたことのない生きている満足感を感じるようにもなりました。そして「心が変わると見える世界はこんなにも変わるものか」と感動を覚えました。
好きになるとのめり込んでしまうタイプの私は、自然な流れでオーガニック製品のこともヒーリングのことも学びを深めることになりました。その中で、形になったのが今の仕事です。
ひとつは心を癒すことであたらしい世界にクライアントを案内するヒーラー、もうひとつは素材が生きるヴィーガンスイーツをレシピから作るヴィーガンパティシエです。
私にとってはヒーリングもオーガニックも、生命力やエネルギーに触れることで癒され、私たちの本来の輝きが蘇ったり、生きることが心地よくなるためのツールです。
こちらのコラムでは、アメリカで体験した自然に寄り添う暮らしのこと、ヴィーガンスイーツの話、自然のエネルギーを感じられるオーガニック製品などヒーラーとヴィーガンパティシエ、今までの経験を生かして、みなさまの生きることが心地よくなるようなオーガニックな話を書いていけたらいいなと思っています。
よろしくお願いします。
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