まず理解しておきたかった、安価に買える市販の卵の問題について、高井さんに伺いました。
知っておいて。一般的な安い卵には、問題がいっぱい!
生命ある生きものとして扱われていない鶏。
そんな鶏が生んだ卵は、私たちの身体へのリスクもたくさん!
スーパーにずらりと並ぶ、1パック10個入りが200円前後で販売されている卵。
基本的に全て、ケージ飼いされた鶏から生み落とされた卵です。
(端っこにポツンと1種類「平飼い卵」が売られていることが多いですよね。)
安く販売する為には、とにかく大量生産することが必要となりますよね。
1つの養鶏場で、何万羽もの鶏をケージ飼いしています。
ケージ飼い・・・それはただ鶏に卵を生ませる為だけの工場。
鶏の生命への尊重は、どこにあるのでしょうか?
周りを全て金網で囲いケージの中にはたった一本の藁も何もない「バタリーケージ」での鶏の飼育は、EUでは既に禁止されているそうです。
でもまだ92%もの卵の養鶏場が、このケージ飼いを採用している日本。
鶏が鶏らしく生きる為でない環境で生み落とされた卵には、それを口にする私たちにとっても危険なことがたっぷりと詰まっているのです。
一般的な安い卵の問題① 残留した抗生物質
密度高く閉じ込められた状態で飼われていると、当たり前ですが、鶏は病気にかかりやすくなります。
その為にますますワクチンや抗生物質が必要になる、悪循環。
鶏が摂取した化学物質は卵に残留しますが、良しとされているのが現状です。昨今増えている卵アレルギーは、実は、この化学物質が大きな一因ではないかと言われているのに、無視されているそうです。
一般的な安い卵の問題② 洗浄の際に使う洗剤や消毒剤
万単位の鶏を管理しているのですから、一羽一羽に丁寧なお世話はできませんよね。
生み落とされる卵も汚いベルトコンベアで運ばれるようになっていて、洗浄してから出荷される仕組みになっています。
効率的に洗浄する為に手洗いではなく、界面活性剤が入っているような洗剤で洗うそうです。卵の殻には気功がたくさんあいているので、洗剤が卵の中に染み入っているのではないかという懸念が。
本来、卵の中ではひよこが育つので、そりゃあ空気を通す為の細かな穴があいていて当然ですよね!
洗剤入りの卵、食べたいですか?家族に食べさせたいですか?
一般的な安い卵の問題③ 残留農薬・遺伝子組み換えのエサ
鶏は雑食ですが、エサとして主流となっているのはコーンだそうです。
輸入されたコーン・・・そう、遺伝子組み換えやポストハーベストへの懸念がありますね。鶏が食べるエサに農薬がたくさん残留していることも卵アレルギーの一因になっているのではないでしょうか。
私が卵を買う時、せめてえさのことが明記されているものを買うようにしていますが(あれば平飼い)、選択肢はとても少ないです。
消費者が、価格の裏に隠れている危険を知ろうとしないこと、また消費者が知ろう・気付こうと思える余地なく明らかにしないで売られていることが問題
だと、高井さんはおっしゃいます。