みなさん、こんにちは。お手軽オーガニックライフコーディネーターの佐野亜衣子です。
子供も大人もみんな大好きな、卵。
特に日本の卵消費量は世界でもトップクラスと言われていて、1人が1年に食べる卵は何と331個!
(2016年)※キューピータマゴ「たまごのデータ」:http://www.kewpie-egg.co.jp/eggs/data.html
どこでも買えて、季節を問わず手に入れやすい!
安定した、買い求めやすい価格!
焼くだけ、茹でるだけ、ご飯の上にパカッと割るだけ、調理が簡単!
栄養価豊富で良質なタンパク源に!
食べ応えも抜群!!
・・・と卵の魅力はたくさんありますよね。
とっても身近な食材である卵ですが、どのようにつくられているか、みなさん考えたことはありますか?
毎日食べるものだから。
家族にも食べさせるものだから。
安全でおいしい卵が良い。
でも一体どうやって選んだら良いのだろう?
私自身ずっと疑問に思っていました。
スーパーの卵売り場には、見た目はあまり変わらないのに異なる謳い文句で色々な種類の卵が売られていて。
一体何が違うのだろう?生産者さんが違うだけ??
食卓に不可欠なものなのに、その生産の裏側については知らない方が多いのではないでしょうか。
北海道夕張郡長沼町の平飼い自然卵
「ファーム モチツモタレツ」
北海道夕張郡にて平飼いで鶏を飼い、卵を販売されている高井さんにお話を伺う機会に先日恵まれました。
スーパーに並ぶ一般的な卵がどのように作られているか、疑問に思っていたことを質問してみましたよ。
そんなものを食べ続けて大丈夫なのかな、こわいな、鶏が可哀想だな、と思うことがたくさんありました。
卵を買う時の知識として、多くの人に知っておいてほしい!
今回みなさんに、シェアさせてください。
これから卵を買う時のヒントとなれば、嬉しいです。
毎日自分が食べているものがどんなものなのか、ぜひちょっぴり考える機会となりますように
「安全な食べ物をつくることを仕事にしたい!」
きっかけは3.11の東日本大震災
高井さんは元々、食関係の仕事をしているわけではありませんでした。
音楽活動を長くしているのでものを作り出すことは好きで、いつか自分で食べ物もつくってみたいと思ってはいたそうですが、大きな転機となったのは3.11だったと言います。
原発事故の放射能問題を機に、自分が食べているものがどういうものなのか、どんな社会的背景でこの価格になっているのか・・・考えるようになったそうです。
消費者に選択肢がない状況に問題意識
原発事故以降、放射性物質基準を緩めて食べて良いことにされている食べ物。法律になっている成分表示にはたくさんの裏口があること。
放射能だけでなく、残留農薬や種の問題も同様に・・・。
消費者の安全への心配りは、一体どこに?
そしてこの隠された事実を、多くの消費者が認識しようとしていない。
自分は、本当に安全なものを食べたいし、食べさせたい。
現実にどうしても納得できなかった高井さんは、食べものをつくる生産者となることを決意。夫婦で、関東から北海道へ移住しました。
農家ではなく、自然卵養鶏家に
初めは農家になろうと新規就農者の従業員として働いてみたものの、資金・経験・年齢の観点から農家になることは難しいと感じたそうです。
例えば、農家は最初2年分の種や農薬を自腹で買わないとなりません。多大なコストを支払っても、それがいくらの収入になるかは分からないという厳しい現実を、移住して実際に動いてみて初めて知りました。
「甘かった」と高井さんは言います。
そんな中で、平飼い卵の養鶏場とのご縁がありました。
農業よりもリスク少なく運営していけるという現実的な観点からも、卵の養鶏家となることを決心します。
現在は土地を間借りしながら、自然な状態で生まれた有精卵を大切に販売中。
2019年に独立し、本格的な販売を展開していく予定です。