こんにちは。
オーガリー・スキンケアアドバイザーの宮地祥子です。
今年のGWに報道されたCNNニュース。
タイトルが、
『サンゴ礁に有害な日焼け止め成分、禁止法案を可決 ハワイ州』
私自身が、自然派コスメブランドMAAROで、赤ちゃん・子供から使える日焼け止めを開発しているために、このニュース以降非常にお問い合わせが多いです。
このニュースの内容は、
紫外線カット成分のオキシベンゾンとオクチノキサートの2種類が含まれる日焼け止めを、免許を持った医師の処方箋なしで販売したり流通することを禁止するという内容です。
なぜ禁止するかといいますと、非営利の学術団体によると、これらの化学物質は海水浴客の遊泳や排水処理場からの排水を通じて海水に流れ込み、若いサンゴに染み込んで、白化現象を引き起こす原因になっているからだそうです。
オーガニックなハワイ
ハワイといえば、豊かな自然と過ごしやすい気候。
結婚式をされた方も多いのではないでしょうか。
街中には巨大なオーガニックスーパーWhole Foods Marketがあり、オーガニックフードや日用品が当たり前のように日常として購入できるハワイ。
ハワイ大好きな方は日本にも多いはず。
そんなハワイの珊瑚っていつまでも綺麗であってほしいですよね。
禁止される紫外線吸収剤2成分とは?
では、珊瑚を白化されるとして禁止された2つの化粧品成分をご説明します。
オキシベンゾンとオクチノキサートは、紫外線吸収剤といわれるものです。
紫外線を吸収することで紫外線A波やB波から守ってくれます。
非常に伸びが良く肌なじみもいい、白浮きしにくいなど理想のテクスチャーを比較的安価に作りやすいです。
オキシベンゾンは、日本では、旧表示指定成分の1つです。「無添加」とか「ノンケミカル」と謳われている場合は配合されていませんが、そうでない場合は配合されている可能性はあります。
化粧品原材料は様々な表記の仕方があって、ジビドロキシベンゾフェノンとか、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸とか、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンとか表記されている場合もあります。
オクチノキサートは、メトキシケイヒ酸オクチル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、医薬部外品だとパラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシルと表記されたりします。
これらの2成分は、日本の化粧品(ファンデーション、BBクリーム、乳液を含む)の中で『日焼け止め』としての機能を謳うSPF値やPAが表示されている場合は、非常に多岐にわたって配合されています。
求められる消費者の選択
オーガニック・ナチュラルコスメが流行しているのは、「肌に優しい」というイメージが先行しているからだけではありません。
環境への配慮も考えられた商品が多いです。
究極のところ、生分解・土に還るかどうか。
ハワイの珊瑚を守りたいのであれば、ハワイ州での日焼け止めの販売や流通を禁止するほかに、日焼け止めを使う我々が一人一人の選択でコスメを選ぶ必要があります。
日本からハワイを訪れる観光客は、年間130万人を超えます。
ハワイの強い日差しの下で使う日焼け止め、ぜひ考えてみてください。
そして、これはハワイだけでなく、日本の海、世界中の海にも関わることです。
今回のニュースでは、非常に多くのお問い合わせをいただき、私自身環境への配慮を改めて大切にすべきだと思っております。
参考サイト:CNNニュース・サンゴ礁に有害な日焼け止め成分、禁止法案を可決 ハワイ州
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