こんにちは。
北欧美容研究家で美容ライターの佐藤ニーフェラ史枝です。
2020年9月29日(火)、駐日フィンランド大使館(〒106-8561 東京都港区南麻布3-5-39)の施設内に新しく建設された、木造建ての「メッツァ・パビリオン」のプレス向け発表会に参加してきました。
「今年は海外旅行、行けないなー」とがっかり肩を落としている方も多いと思いますが、朗報ですよ!
東京に居ながら、まるでフィンランド旅行に来ている気分が味わえる新施設「メッツァ・パビリオン」をご紹介したいと思います
metsä pavilion(メッツァ・パビリオン)ってどんな施設?
metsä pavilion(メッツァ・パビリオン)は、今年の夏予定されていた東京オリンピック2020に向けて造られた建物で、フィンランドオリンピックチームのホームベースとして、日本とフィンランドのビジネスを強化するためのハイブリッドプラットフォームを目的として建設されました。
現在2021年夏に延期が予定されている、東京オリンピック・パランピックの期間中は、オリンピックチームのナショナルパートナーハウス「Home of Finland(ホーム・オブ・フィンランド)」としての機能やフィンランド企業のプロモーションスペース、フィンランド文化に触れてもらえるイベントスペースとして活用される予定です。
ちなみに、metsä (メッツァ)とはフィンランド語で「森」という意味です。
その名の通り、建物の中にいるのに「森」の中にいる錯覚するほど木のぬくもりや自然光、木の香りが漂う心地よい空間でした。
メッツァ・パビリオンのテーマはサスティナビリティ・自然・テクノロジー。
(1)サスティナビリティ・・・建物そのものがまさに”サスティナブル”な最新木造建築技術を駆使して作られています。元々、このパビリオンとしての機能は期間限定であり、この先15カ月後には取り壊される予定です。しかし、10回以上再建築可能な建築技術を採用しています。
(2)自然・・・メッツァ・パビリオンはすべてmade in finland(フィンランド製)です。それは、建物に使っている柱もすべてフィンランドの森で育った木で出来ています。建物の中にいても自然光が降り注ぎ、圧迫感のない空間が心を和ませてくれます。
(3)テクノロジー・・・フィンランドの通信インフラ企業として有名な「Nokia(ノキア)」が開発した5Gの革新的テクノロジーを体感することができるのがメッツァ・パビリオンの魅力でもあります。
中でも驚いたのは5Gホログラム技術です。大きな箱の中に立体的な人物が映し出され、まるでその場で話しているようなリアルなホログラムでした。
またこのプレス発表会も現地フィンランド・ヘルシンキとの同時生ライブ配信で、臨場感溢れる演出にワクワクするプログラムでした。
metsä pavilion(メッツァ・パビリオン)の内装、プレス発表会で初披露
今回の報道人向け発表会では、メッツァ・パビリオンの全2フロア(2階建て)の全フロアが初めて公開されました。
1階には、フィンランド関連企業によるプロモーションスペース(FINNAIR(フィンエアー)、NOKIA(ノキア)、サウナ関連企業)とバルコニーがありました。
サウナスペースではフィンランド式の最新サウナのフォトスポットがありました
また、階段を上った2階には今回のプレス向け発表会が行われた敷地面積100㎡程度の広い会場があります。
ウェルカムドリンクのフィンランド産ジンで作られたジンニック(Arctic Blue Gin)を頂きました。
こちらのジンはフィンランドの雪解け水と野生のベリーから作られた、水のようにごくごく飲める口当たりがやさしいジンです。
大使館専属シェフの手作りの軽食もいただきました。
フィンランド食を代表するカレリアパイ(ミルクのお粥が入ったパイ)とシナモンロールです。
metsä pavilion(メッツァ・パビリオン)関連責任者の方々からの言葉
今回のプレス発表会は、駐日フィンランド大使PEKKA ORPANA(ペッカ・オルバナ氏)のウェルカムスピーチからスタートしました。
大使からの言葉でとても驚いたのは、今回のメッツァ・パビリオンは公共・民間の共同プロジェクトで、東アジア地域において市場最大規模の投資と期待によって現実化した建物であるということです。
実はフィンランドにとって日本はヨーロッパを除く2番目に大きな貿易パートナー。
「日本とフィンランドには特別な共通点があると思います。質の尊重やデザイン性、持続可能性を重視し、素晴らしい革新的なデジタルテクノロジーを生み出す国々です。こちらのメッツァ・パビリオンでかつてないほどの素晴らしい出会いと交流、連携が生まれることを期待しています。」
その後、ノキアによる5Gホログラムで開発協力・外国貿易大臣ヴィッレ・スキンナリ氏によるご挨拶がありました。
若い頃、丸紅株式会社で研修生をしたことがあるヴィッレ氏からは今後日本とフィンランドの両国のさらなる発展と世界規模でのグリーンエネルギー、デジタル化、イノベーションパートナーとして輝かしい未来を創り出していこうというメッセージが届きました。
Business Finlandのディレクター・ジェネラルのニーナ・コポラ氏からは、フィンランド人も日本人も大好きな森と木製品の素晴らしさについて無限の可能性があることが述べられました。
世界中が地球の持続可能性を重視する中で、プラスチック製品に代わるバイオ製品として、森からできたバイオマスで生活と輸送のためのエネルギーをつくりだすことの重要性、森で自生する食物のすばらしさの体感、そして森林から作り出す未来の織物繊維の生産への取り組みなどについて触れられていました。
メッツァパビリオンで目に留まったアイテム
メッツァパビリオンで入り口に入った瞬間から気になっていたのは、スタッフの身に付けているシャツが素敵だったこと。
実は、こちら「PURE WASTE(ピュア ウェイスト)」というフィンランド発のエシカルファッションブランドのもの。
通常は捨てられてしまう生地の端材が原料になっていて、100%リサイクル素材
こちらのシャツ1枚で約3700Lもの水の使用を削減できるそうです!
生地も端材が原料になっているとは思えないほどしっかりしていて、着心地良さそうでした。
また、もう一つ気になったものがこちら。
1階のお手洗いに配置されていたごみ箱です。
ゴミ箱なのに存在感が美しくて思わずパシャリ
今後行われるイベントの中でもパビリオンの広い会場を生かして、日本最大規模のフィンランド製品のお披露目の場にしていきたいとビジネスフィンランドのペッカ氏の言葉に期待したいですね。
今後、metsä pavilion(メッツァ・パビリオン)では何が体験できる?
メッツァ・パビリオンの一般公開日は2020年10月6日(火)からです。
2020年10月~12月の期間中は主にパブリック向けにオープンハウスイベントが予定されています。
どのイベントも事前登録が必要になるそうですが、フィンランドの魅力を紹介するセミナーやウェビナー、またフィンランドのスポーツ「モルック」の体験イベントなどが行われる予定ですので、是非遊びに行ってみてください。
予定されているイベントは随時更新されるそうなので、詳細は、下記メッツァ・パビリオン公式ページにてご確認くださいね。
動画でメッツァパビリオンをチェック
当日のプレス向け発表会の様子を動画で撮影してきました。
施設の内装やメッツァパビリオンの雰囲気を体感したい方は、是非こちらの動画をチェックしてみてくださいね。
お出かけする際のヒントになったらうれしいです
♥ 追加ビジネスフィンランド「メッツァパビリオン」公式サイト
ビジネスフィンランドが運営する、メッツァパビリオン公式サイト。メッツァ・パビリオンは2021年の東京オリンピック・パラリンピック期間中、フィンランド代表チームのパートナーハウス“Home of Finland”としての役割を果たす木造のパビリオンです。
https://www.businessfinland.fi/ja-jp/tokyo2020finland
Arctic Blue Gin(アークティックブルージン)
フィンランドの雪解け水と野生のベリーから作られた、水のようにごくごく飲める口当たりがやさしいジンの公式サイトです。
https://nordicpremiumbeverages.com/arctic-blue/
PURE WASTE(ピュア ウェイスト)
フィンランドのエシカルブランド
https://www.purewaste.org/