こんにちは。
ヒーラー・ヴィーガンパティシエのShioriです。
5月になりましたね。
なんだか目の前の扉が開いたような清々しい初夏の陽気の中、このコラムを書いています。
ゴールデンウィーク、どんな毎日を過ごしていますか。
夏の足音とは対照的に自粛疲れが溜まっている人もいるかもしれません。
「なんか憂鬱で気分がどんより」
昨日は「あれしよう!これしよう」って思ってたのに朝起きたら何もしたくない
「あぁ、ネットサーフィンして時間が過ぎていく」
そんな自分にがっかり、落ち込んでしまう
そんなこと、ありませんか?憂鬱な気分って、いつ襲ってくるかわからなくて、コントロールできないですよね。
実は、私もずっと憂鬱と戦ってきて、コントロールできない憂鬱に試行錯誤してきました。本当にいろんなこと試してきて、もう憂鬱のエキスパートと呼んでもらってもいいと思います!笑
ここでは、憂鬱に苦戦していた私が見つけた対処法や学んできた根本原因をお伝えしようと思います。
「憂鬱な気分が嫌だなぁ…」「なんか気分がどんよりする」と感じる方はぜひ試してみてくださいね。
優しくて明るい気持ちになってもらえたらいいなぁって思って、書いてみます。
意識を外に向けよう
憂鬱エキスパートの私の見解では(笑)憂鬱に即効性のあるものはふたつあります。まずひとつめが「意識を外に向けること」です。
暗い気分、ネガティブな気分のときはだいたい意識が内側に向いています。
意識が内側に向いていると、どんどん落ちていくものです。落ちていくというか、自分の中に潜っていってしまうという感じでしょうか。
私は「自分のやりたいことってなんだろう」とか、「自分はどんな人なんだろう」とか考え出して内側に潜ってしまうことがよくありました。重さや憂鬱さにフォーカスしている状態です。なんか暗いですね〜。笑
憂鬱な気分の時は、意識を外に向けるのが大切です。とにかく、自分の内面ではなく外に意識を向けましょう。
「外ってどこ?」「外って言われてもわからない」と思う人はまずは自分の体を意識してみて下さい。
今、体の感覚はどうですか?
疲れているところ、凝っているところはありますか。
服はどんな素材で、何色ですか。
一度、深呼吸してみて、空気が入ってくるのを感じてみて下さい。
その空気はどのあたりを通ったでしょうか。
体に意識を向けたら、次にまわりを見渡してみましょう。
どんなものが置いてあるでしょうか。
今、視界に入ったものを目についた順番に5つ、言葉にして言ってみて下さい。
「床、ドア、お皿、スプーン、ベット…」こんな感じ。
そうしているうちに意識が外に向いてきたのを感じられるでしょうか。
次は、もう少し遠くを見てみて下さい。
家にいるなら窓の外はどんな様子でしょうか?
天気はどうですか。
季節の匂いや誰かがご飯を作っている匂いはしますか。
音はどんな音がするでしょうか。
外に意識を向けるってこんな感じです。
少し感覚はつかめましたか?
実際に外に出てみたり、お散歩しながら普段は歩かない道を歩いてみるのもおすすめです。新しい発見は気分が晴れるものです。
外を歩くときは、空を見上げたり、景色を見たり、目線を上にすることも忘れずに、周りを観察しながら歩いてくださいね。
しばらく人と話していなかったり、話すメンバーが数人に限られている場合は、別の誰かと話してみるのもいい対処法です。
五感の刺激で気分が晴れる
さて、ふたつめに即効性のあるもののご紹介です。
気分が暗い時、憂鬱な時って考え事ばかりして体より頭が働いてしまう傾向にありませんか。
そんな時は五感を使うことを意識してみてください。
・軽い運動
・ストレッチや深呼吸
・料理
・よく噛んで食べる
・お風呂
・部屋にお花を飾る
・アロマ
・掃除や模様替え
こんな感じです。
日常生活の中で五感を使えること、まだまだありそうです。
特別なことをしなくても、深呼吸して空気を味わう、それだけで自分が戻ってきてくれることがあります。
憂鬱の根本原因は「自己否定」
私は「元気のない時はこれしよう、あれもやってみよう」って色々試して、試行錯誤してきました。ご紹介したのは私の憂鬱対処法、決定版です。
でも、実は憂鬱になるのをやめることはできませんでした。
一時的に明るい気分になっても生活しているとまたどこかのタイミングで憂鬱がやってくるんですよね。
「また憂鬱になったら嫌だなぁ」って思っていました。そして「なんでだろう」ってずっと疑問でした。私は対処療法よりも原因治療が好きなタイプなので自然と根本原因が気になったんです。
根本原因は「自己否定」でした。
心の奥に自分を否定する気持ちがあると気持ちがずーんと重くなるんです。自己否定は「自分には価値がない」「こんな自分はダメだ」って感覚です。
イメージでいうと鉛みたいなものが心の奥に沈んでいる感じです。
誰かに否定や批判をされたり、無視されたらつらいですよね。自己否定の鉛が心の奥にあるということは、心の奥で自分を否定したり、批判したり、無視したり、四六時中やっているということなんです。寝てる時もやってるわけだから、元気でなくて当たり前です。
この自己否定って案外分かりにくくて、表面的にはその無価値観をカバーするために「これやらなきゃ」って一生懸命になったり、「ダメな自分を認めたくない」という反応として現れることも多いです。
だから私は自己否定は強かったんですが、自分では前向きで向上心のあるタイプだと思っていました。周りも私のことをそう思っている人は多かったみたいです。(潜在意識ってなんてトリッキーなんでしょう!笑)
憂鬱が晴れない、と感じる方は「自己否定」というキーワードで自分の心を見てみるといいかもしれません。
もし「自己否定があるなぁ」って思ったらこれから紹介する方法がおすすめです。
心の鉛「自己否定」を溶かそう
自己否定の取り扱いって、いろんな方法があります。
自己否定に直接アプローチして緩めていく方法もあるし、別のやり方もあります。自己否定を直接扱うのは一人だと落ち込むことも多いし体力も使うのでオススメしません。
ここでは自分でやりやすい方法をご紹介しますね。
それは自分の認識を変えることです。変えるというか、適正化するといった方が正確かもしれません。
自己否定が一定量あると、自分のことがフラットに見れなくなります。嫌なところばっかり目についちゃう感じです。それで落ち込んでいってしまうんですよね。
なので嫌なところばかりじゃなくて、いいところもちゃんと把握していくことが大切です。
具体的には、大きなことでなくてもいいからできたことを数えることです。
「やろうと思ったことができた」
(洗い物とか、ゴミ捨てでもちょっとしたことでオッケー)
「楽しかったこと、ちょっとテンションが上がったこと」
「今日やったこと」
(やったことって意外と忘れてます。仕事なら考えたことも含めて記録をつけてみるのがおすすめです。家事も窓を開けるとか、テーブルを拭くとか細かいことまで書き出すとかなりやっていることに気がつくはず。)
こんな感じで、自分をフラットに見るようにしてみてください。
ポイントは「できた」「楽しかった」そんな気持ちもしっかり味わうようすることです。
自己否定をしっかり味わって憂鬱になっているのだから、同じくらい自分のできたことや良いところ、楽しかったことも味わっていかないとバランス悪いですよね。
一番大切なこと
ここまで読んでくれた方は「憂鬱な気分を変えたい」「明るい気持ちで過ごしたい」って思っている方だと思います。
私も、ずっとそう思って試行錯誤するうちに気が付いたら憂鬱エキスパートになってしまいました。笑
もう、なんでも聞いてくださいw
でも最近は心が憂鬱で曇り空の時ってほとんどありません。それは自分に優しくなって、どんな自分も好きになったからです。
これが一番重要なエッセンスだと考えています。
私は心のどこかで憂鬱な自分はダメだって思っていました。自己否定があるから憂鬱になるのにさらにそれを否定するという負のループです。
だから憂鬱な気分になって、効果的な方法を試したり根本原因にアプローチするのはおすすめなんですが、どれも効かないと思ったら「憂鬱でも元気が無くても自分は自分でいい」って思ってみてください。
憂鬱をなんとかしようとして自分を否定してしまうことってあるのです。
「元気なくてもいいじゃないか」
「憂鬱でもいいじゃないか」
「気分に関係なく自分のこと好きだな」
そう思えた時に心が晴れていくのを体験したことがあります。
色々やってみて「自分はダメだ」って気持ちを見つけた人は、自分に対して「ダメでいい」「それでいい」って言ってあげられたら見える世界はガラリと変わるかもしれません。
新緑の季節は自分への優しさで、あたらしい世界への扉を開いてみてはいかがでしょうか。
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