こんにちは。
ジェロントロジスト・美容家の宮地祥子です。
先週は、世界中のオーガニックブランドを輸入する株式会社おもちゃ箱主催のブランドセミナーが開催されました。
世界中で愛される老舗オーガニックブランドの創設者やPR担当者から直接話を伺える機会、バイヤーさんやメディア、関係者で会場は熱気に溢れていました。
今回は、直接話を伺うことができた2ブランドを紹介します。
オーガニックハーブティーでお馴染みのSonnentor(ゾネントア)
ゾネントアといえば、オーガニックハーブティーでお馴染みのブランド。
そのゾネントアから、10月よりエッセンシャルオイルが日本に上陸しました。
Bernhard Schnider ブランド大使から素晴らしいゾネントアという会社、経営理念、ブランドをご紹介いただきました。
「命の循環、全てが調和の中にあること」
素晴らしい経営理念のもと、会社のロゴは微笑む太陽の扉
オーストリアのゾネントア社は、ウィーン近くの冬はマイナス26度になることもある地です。この過酷な立地を逆に利用してきた栽培されるハーブは、力強そうですね。
一つ一つとても小さな土壌で機械で詰めないハーブを手摘みしているんです。
Copaion Plants(コンパニオンプランツ)といって、
虫に食べられたくない時に、周りにニンニクを置くなど、共作をすることで自然と調和し、また、輪作を行うことでローテして栽培することで土壌が破壊されないなどの工夫をしているのだそうです。
どの植物を植えれば土壌の栄養が戻るかわかっている
土が良くなければ何もできない。利益追究主義ではない。土壌第一とお話しされていました。
ゾネントアのオーガニックハーブティーは、包装にホッチキスも使っていないから、食べれるハーブは食べれると話していました。
紐もコットンで無漂白だからコーティングの油が必要ない。
印刷には鉛不使用、パームオイルフリー。マレーシアでのパームオイル問題になっていることも認識されていました。
Carbon neutral からCarbon negativeに
ハーブを栽培するだけでなく、NZで木を植えているそうです。
ハーブは、月の満ち欠けを意識して栽培し、
ペパーミントを積む時は早朝と全てタイミングをベストな状態に見計らっています。これは、朝露が着く前に摘まないと、着くとそれがハーブに当たって虫眼鏡のようになり、葉を焼くからだそうです。
そして、ハーブのアロマについても言及されていました。
風味の8割は鼻から であり、自然のハーブアロマの香りが違う。
嗅覚というのは、脳に直接刺激を与えます。
そして、香りは、思い出と関係がある。
シャンプーやソープの香料で、嗅覚に影響することがあるから、
アロマはピュアなものを。
香りによって、脳の活性化する部位が違うことも研究されています。
私からは、セミナー終了後に質問をして話を伺えました。
フェアトレードのロゴマークを付けることにコストを掛けるよりも、直接パートナーシップを締結することで世界中の生産者と直接取引を行うことで”フェアトレード”をしている。
そして、種から栽培していること。
ハイブリッド品種などは使用せずに、種から拘っているとのことでした。
やはり、直接お話を伺うことで、わかったつもりでも、新しい発見があるものです。
女性デリケートゾーンケア製品のパイオニア natracare(ナトラケア)
次のブランドは、イギリスのnatracare。
これが、原材料となるオーガニックコットンです。
創設者自らのお話を伺うことができました。
商売ではなく革命を始めたという話からスタート。
環境活動家、先生として始めたそうです。
海が汚染されていることに我慢ができなかった30年前、
ダイオキシン、プラスチックに反対するだけでなく、新製品を作ることで変えようと思ったのがきっかけ。
ビジネスを始めた頃、持続可能な森からのパルプ、認証コットン、
イギリスでは関心を持ったのはごくわずかだったそう。多くは海外に、
カナダ、NZに輸出し、イギリスは8%だったそうです。
言うは易し行うは難し
オーガニックという言葉自体知らない人が多かった。
It was a big challenge.
内容証明付きの弁護士からのレターも届いたほど、他社や団体からの圧力もあったそうです。
ケミカルな生理用品の毒性ショックで亡くなる人が何百人もいた時代、
NY大学によると、ナトラケアの製品のみが毒性の全くないとわかったことも、
彼女一人が、24時間海に浮かぶプラスチックを拾い続けると、46万年かかる。だから、プラスチックレス、環境にも配慮した製品を。そして、女性にとって今までのものより快適である生活を送ることができるように。
環境と品質を守っている
ナトラケアには、日本専用の尿もれパッドがあります。これは、ストレスによる尿もれが18歳から47歳が一番多いから。
タブーを手放せば、自信になる
環境への思いで突き動かされている。利益ではない
いくつもの印象的な言葉がありました。
水をたくさん使わないから、自分の土地でコットンを育てられる
殺虫剤を使うとたくさん水が必要。
栽培してから除草剤、除菌剤を取り除くことを考えたら、始めから使用しないで栽培したほうがいいのではないか?
お金が価値として生きるかどうかが大切であり、これがオーガニックは高いと言う意見に対する考え。
また、会社としては社会貢献サポートもしています。
女性支援として、マサイ族の女性は土地を持てないので、土地を買って女性に耕してもらうことで自立支援を促しているそうです。
まさにパイオニア、オーガニック業界を切り開いてきた会社で、今後も展開が楽しみです。
日本には、2017年上陸と、お隣韓国への輸出開始の14年後です。
韓国への輸出は2番目に多く、日本は韓国の2.5倍の人口を考えると、日本での今後の展開が期待されます。
私からは、直接質問しました。
なぜ布ナプキンではなく、使い捨てのオーガニックコットンナプキンなのか?
答えは、他に製造している団体があったから。彼女は、プラスチックフリーで環境を守る、毒性のないナプキンで女性の毎日を健やかにすることに使命を感じて30年も前にnatracareをスタートさせたお話に大変感銘を覚えました。
オーガニックという言葉自体も耳慣れない30年前、様々な困難に立ち向かい道を切り拓いてきた、まさに革命家のプレゼンは、 So impressive!!!
もう一つ、セミナーでSodasanのプレゼンもあったのですが、時間の関係でうかがえませんでした。株式会社おもちゃ箱様の公式ホームページでは、3つのブランドが紹介されていますので、ぜひご覧ください。
今回は、どのブランドもブランド愛、人への愛、地球への愛に溢れた素晴らしいブランドだと改で実感しました。
ジェロントロジストとしては、オーガニックとは、人と地球がともに健やかで美しく長生きすることだと考えています。
通ずるものがあって、有意義な時間でした。
おもちゃ箱さん、ぜひ今後もこのようなセミナーよろしくお願いします。
ありがとうございました。